急速に進化する世界では、
変化への唯一の答えは自動化です。
大きな変化の時代に、企業が新しい生活様式で成功するためには、企業やチームが迅速に対応し、
デジタルトランスフォーメーションを速いペース、かつ高い水準で達成する必要があります。
このような課題を解決することが私たちの取り組みであり、GeneXus 17を作成した理由です。
企業は、市場で最も先進的なテクノロジーを備えたローコードおよびマルチエクスペリエンスプラットフォームによって、
自動的に生成および保守されるソフトウェアシステムを作成し、進化させることができます。
クロスプラットフォーム、マルチエクスペリエンス、オムニチャネルアプローチは、システムやサービスへのアクセスポイントを表現する新しい言葉です。つまり、ユーザーはさまざまなデバイスや方法で、企業やサービスとやり取りします。
実際、システムやデータとユーザーのインタラクションは、タイミングやコンテキストに応じて、複数のアクセスポイントで発生する可能性があります。
これらすべての変化に対応するインターフェースの作成、保守、および更新は、時間とリソースの点で非常に大きなコストがかかります。
GeneXus 17は、エンドユーザーとの複数のエクスペリエンスと、システムのインターフェースを作成および維持するために必要な時間、労力、およびコストを削減します。
さまざまな業界でWebフロントエンドにAngularを使用したいと考えており、GeneXus 17には、このジェネレーターが「FutureProof」の約束の一部として含まれています。拡張・カスタマイズ可能なジェネレーターであり、作成されたフロントエンドは最新のコンポーネントで構成されます。GeneXus 17はAngularのVersion 10に対応しており、HTML Webコンポーネントに基づくプレゼンテーションレイヤーを備えています。これは、Webのもう1つの新しい標準であり、将来の再利用を実現します。
世界中でこのコミュニケーション手段が利用され、有用性が再度見直されています。
チャットボットは、たとえばCoronavirusUY*で活用されているように、コールセンターやユーザークエリの混雑を解消するために不可欠です。
GeneXus 17は、チャットボットの開発を簡素化し、統合された一貫性のあるソリューションを作成します。
Webおよびモバイルチャネル用の会話型インターフェースを生成し、WhatsAppやFacebookMessengerなどのチャネルを追加することができます。さらに、コマンドベース、またはIBMWatsonやGoogleDialogflowと統合された、チャットボットエンジンを生成します。
テキストや音声、またはナレッジベース(KB)で既にモデル化されているコンポーネント、たとえば動的なクエリなど、ほかのソリューションと組み合わせて、より使いやすいソリューションを提供することが可能です。
ユーザーは、テキストまたは音声形式でその年の売上高を要求し、結果をグラフ形式、タイムライン形式で表示するように要求でき、チャットボットは結果をグラフ化します。
スマートデバイス向けのアプリケーションジェネレーターは、AndroidおよびAppleプラットフォームの進歩に従い、Android11およびiOS14に更新しています。
人の手によってプログラミングし直す必要はありません。GeneXusが解決します。
AndroidおよびAppleプラットフォーム用のジェネレーターでは、さらなるテクノロジーの追加と更新が図られ、新しいUIコントロール、新しいAPI、およびその他のコンポーネントを追加しました。
ユーザーエクスペリエンスに関して、私たちの戦略は、GeneXus 17のデザインシステムのより良い概念化とモデリングでした。これにより、ユーザーインターフェースの開発が加速され、一貫性と方向性がもたらされます。
GeneXus 17では、次の3つの選択肢が用意されます。
– GeneXusに統合されているデザインシステムを使用します。
– GeneXus社のパートナー企業から提供されるGeneXusプラットフォームを、拡張するデザインシステムに進化させることをサポートします。彼らは既にGeneXus 17のバージョンを用意しています。
– 特定のプロジェクトに必要なデザインの作成
GeneXus 17は、プログレッシブWebアプリケーションを生成し、UIエディターで使用可能な新しいコントロールを統合します。さらにSketchとの統合機能が追加され、拡張性を強化します。コントロール、HTML Webコンポーネントを組み込むことができ、ソリューション全体がすべてのユーザーと検索エンジンにとって使いやすいものにします。
私たちは、デジタル製品とサービスの統合に基づいてビジネスエコシステムが作成され、成長する世界に住んでいます。ルールがサービス、プロセス、人を統合します。
しかし、これらの絶え間なく変化する統合を作成および進化させることには、莫大な費用や時間がかかり、実現は困難を伴います。
GeneXus 17では、これらの統合を簡素化するツールの提供に取り組んできました。
インターフェースを実装から明確に分離し、APIの進化の段階的な開発と管理を容易にするAPIメディエーションレイヤーをモデル化することを目的とした、APIオブジェクトを作成しました。
これにより、APIメソッドとパラメーターがどのようなものになるかを簡単な方法で宣言できます。APIを公開する最終的なプロトコルについて心配する必要はありません。また、既に使用しているユーザーやシステムとの互換性に影響を与えることなく、APIを進化させることができます。この新しいオブジェクトにより、システムを外部公開する際の生産性がさらに飛躍します。
アプリケーションのシステム統合とグローバルへの公開というシナリオでは、これまで以上にユーザーのセキュリティとプライバシーに注意を払う必要があります。
そこで、サードパーティのIDプロバイダーとの統合を可能にする、SAML2.0などの新しい認証標準のサポートを追加しました。
また、SNSに対する認証を備えたアプリケーションをApple Storeにアップロードする場合、当該アプリケーションにはApple IDの認証機能も搭載する必要がありますが、GeneXus Access Manager(GAM)を適用することで、この機能に対応しています。
マイクロサービスアーキテクチャまたはサービスを介したシステムの統合に関連するその他のアーキテクチャについて考えるとき、これらの統合を安全に実行できる必要があります。そのために、GAMを拡張してシステム統合の簡素化を実現します。
主要なクラウドテクノロジープロバイダーは、プラットフォーム上でサービスとして提供するAPIを介して、機械学習モデルへのアクセスを公開したため、このタイプのソリューションを可能にするために必要なすべての構成要素が揃っています。
GeneXus 17にはGeneXus AIモジュールがあり、これらのAPIを利用するアプリケーションを作成して、異なるプロバイダー間でソリューションを移植できます。また、セキュリティ、プライバシー、またはその他接続の問題により、これらのモデルの予測をデバイス自体で実行する必要があるシナリオもあります。このために、Androidデバイス用のFirebase ML KitとAppleデバイス向けのCore MLをベータバージョンに組み込みました。
ユーザーにサービスを提供した後も、日々の運用を継続し、絶え間ない変化に対応して進化させる必要があります。そのため、ソフトウェアの世界では、開発だけでなく、一般的にオペレーションと呼ばれるほかのすべてのタスクをカバーする方法として、「DevOps」という用語がかなり前から用いられてきました。
しかし、私たちは「DevOps」だけでは不十分であると考えています。
アプリケーションは複数のデバイスからのアクセスによる相互作用を考慮する必要があること、また、アプリケーションがほかの多くのシステムとどのように統合するのか調整が必要です。
異なる役割を担う複数の人によって実行される生産プロセスやさまざまなタスクについて、統合する必要もあるでしょう。
私たちが住んでいるこの世界では、今この瞬間にも、さらに多くの課題が発生しています。
一例として、開発拠点は地理的に分散しており、昨今の情勢から、今では同じオフィスの人たちでさえ別々に働いています。
そのため、タスクと役割の観点から、さらには物理的な場所においても、拡張されたDevOpsは必要不可欠です。
高度なデザインが要求される場合、専門のWebデザイナーにUIデザインを委託するケースがあります。このとき、アプリケーション開発プロセスにおいて、UIデザインも継続的なプロセスの一部である必要があります。Webデザイナーも開発チームのメンバーであり、開発者、テスター、アーキテクト、インフラストラクチャエンジニアなどと並んで開発プロセスに統合され、継続的かつ統合された方法で作業を行うことが望ましいと考えます。
これらは、モデル化する必要のある業務知識の一部でもあります。つまり、データやプロセスなどに関係することをナレッジベースで宣言および維持するのと同じように、一般的なデザインもモデル化する必要があります。
このような環境を解決するため、GeneXusは独立したデザインシステムを提供すると共に、デザイナーがSketchなどのデザイン編集に特化したツールを使用した際にも、これらのデザインコンポーネントをGeneXusに統合することができるように、Sketchからのインポート機能を新規に追加しました。
それらはナレッジベース(KB)の一部であり、ほかのすべての業務知識と同じように共有およびバージョン管理されます。
ソフトウェアのテストは、アプリケーションを作成した後の工程で行われるのが一般的です。
しかし、私たちはテストと開発は統合されて行われるべきであると考えています。
要求の変化は常に発生し、この対応に伴う品質の低下は防ぐべきです。その都度テストを実行し、品質を担保することが望ましいと考えています。
GeneXusではテスト機能を統合し、Webとモバイルの両方に対応しています。また、テストケース自体もバージョン管理が行われます。テスト結果は一覧で表示され、共有することができます。コードカバレッジの計測機能も新たに追加しました。統計されたテスト結果を基に、素早く意思決定を行うことが可能です。
作成したアプリケーションをエンドユーザーが使用できる形にするためには、各種環境へのデプロイを行う必要があります。このデプロイもアプリケーションが日々の変化を受け入れる都度、行う必要があります。
1つの考え方として、アプリケーションをデプロイする際に、フロントエンド、バックエンド、各種Webサービスといったコンポーネントに分けることができます。このような役割のほかに、開発サイクルの頻度によって分かれるかもしれません。これらの各種コンポーネントをパッケージにまとめる機能が、GeneXus 17には搭載されています。
パッケージ化されたアプリケーションは、それぞれのユーザーが必要とする環境へ展開することができます。
IISやTomcatのようなローカルサーバー、クラウド上のサーバー、KubernetesのようなDockerオーケストレーションツールといった異なるサーバーアーキテクチャ上へ展開することが可能です。
GeneXusプラットフォームとCIエンジンとの統合はこれまでも行われてきましたが、この親和性が強化されます。
外部サービスとの統合インターフェースが用意され、より簡単に連携を行うことができるようになりました。(例えば、Slack、Jiraなど)さらに内部機能も改善され、パイプライン処理をGXserverコンソール上から定義し、開発プロセスの自動化を図ることが可能です。
パイプライン処理の中で、各開発端末からのコミット処理を受け付け、そこからビルド、テスト、デプロイを定義し、ソフトウェア開発以降のステップをモデル化することによって、持続可能なシステム開発方法を実現できるようになります。
GeneXusは中長期的なシステムライフサイクルを見据えて、柔軟性を保てるように開発を進めています。
例えば、.NET Coreジェネレーターが2019年に追加されました。これまで、GeneXusで.NETフレームワークを使用してアプリケーションを作成していたユーザーは、新たな定義を必要とせずに、素早く.NET Coreフレームワークへ移行することができます。
また、既存のジェネレーターであるiOS、Androidジェネレーターについても、最新のバージョンに適合しています。
GeneXus 17は、約2年間に渡って継続的な開発を進めてきました。その間、数か月単位のユーザーフィードバックを受け、新たなバージョンを生み出し、テストを繰り返し行ってきました。積み重ねた開発サイクルにより、十分な品質改善を行ってきた結果が、GeneXus 17という成果です。
GeneXus 17は、開発者が市場、ユーザー、およびビジネスにおける変化に
迅速に対応するソフトウェアを作成し、進化させることを支援します。
このような非常に不確実な時代においては、応答性が成功の鍵となります。
GeneXus 17は、システム開発者とさまざまな企業を念頭に作成された、
ソフトウェア開発を簡素化し、自動化するローコードプラットフォームです。